スタッフインタビュー【2】

キクチ種苗のスタッフインタビュー第2回目は店長の後藤薪寿(ごとうしんじ)さん。幼いころの種にまつわる思い出や、今ではキクチ種苗になくてはならない存在である店長のルーツ、これからのお店づくりの理想などをご紹介いたします。


始まりは、キュウリの種との出会いでした。

Q.植物を好きになるきっかけは?

A. 種との出会いは小学生の頃。農家を営んでいた父から与えられた「キュウリの種」。植えて育ててみたところ、あんな小さな種から大きな実ができるなんて!?あの驚きと喜びは忘れられません。好奇心旺盛だったので、それからは色々な種を割って調べたこともありました。中身はそれほど変わらないんですけどね(笑)でも育てると、それぞれ違う花が咲いたり、実がなったり、種はスゴイ!今思えば運命的な出会いだったかもしれません。


Q.この仕事でどんな時、喜びを感じますか?

A. 私たちがおすすめした種や苗を植えたお客様が、その後たくさん収穫できたことを報告しに来てくれた時。農家の方が、獲れた野菜を持って来てくださることもあります。笑顔で「ありがとう!」という言葉をいただいた時、お役に立ててよかった!という喜びを実感します。

Q.どこで専門的な知識を学びましたか?


A. 高校を卒業後、三重県にある農林水産省野菜試験場(現在の野菜茶業研究所)では野菜について、別府の花きセンターでは花について学びました。試験場では「シカクマメ」の栽培に専門的に携わりました。豆の長さや重さ、ひとつのさやに入っている豆の数、とにかくデータを細かくとり…豆って1日で3センチ生長するんですよ!すごくないですか!?植物のパワーを日々感じました。

   また、入社して28年間の経験、接客の中で得たものも大きいと思います。先輩方やお客様からも多くのことを教えていただきました。感謝しています。

Q.プライベートでご自分が花を贈ることがありますか?

A. 父の還暦祝いに、花束をプレゼントしました。その時の父の喜びようといったら…感動して大泣きでした。父の涙を初め見たので驚いたことが印象に残っています。花は人の心を感動させるものなんですね。花束を贈られて喜ばない人はいない。やっぱりプレゼントは花束がいいですよねぇ。


Q.キクチ種苗ならではの強みは何ですか?

A. 来店されたお客様へ、お買い上げいただいた種や苗の栽培方法のアドバイスができる接客が、私たちキクチ種苗の強みです。たとえば、お客様の畑で「葉物がよく育つ」と聞けば「窒素成分の多い土」と想定して、土にあった野菜・加えるべき成分の肥料をお勧めするなど。お客様に収穫の喜びを知っていただくことで、信頼関係ができ長いお付き合いをさせていただいているのだと思います。


Q.後藤店長の目指すお店づくりは?

A. 誰でも気兼ねなく来店できるお店。家族連れでにぎわい、キクチ種苗に行ったら何かおもしろいことがあるぞ!という期待感のつまったお店にしたいですね。

1年前から、大野町に畑を借りて植え付けや収穫のイベントもしています。野菜や花を育てる喜び、収穫の楽しさを一緒に体験して知ってほしいと思います。お子様連れも大歓迎です。どなたもふるってご参加くださいね。